古事記の天の岩戸開きの段、天津麻羅に関する下りに
「..天の金山の鐵を取りて、鍛人天津麻羅を求ぎて、伊斯許理度賣命に科せて鏡を作
らしめ、玉祖命に科せて、八尺の勾玉の五百箇の御統の珠を作らしめて、天児屋命、
布刀玉命を召して、天の香山の眞男鹿の肩を内抜きに抜きて、天の香山の天の朱櫻
を取りて、占合ひまかなはしめて、天の香山の五百箇眞賢木を根こじにこじて、上枝
に八尺の勾玉の五百箇の御統の珠を取り著け、中枝に八尺鏡を取り繋げ、下枝に白
和幣、青和幣を取り垂でて....」
とあるが この聖石の所在地は徳島市八多（八尺）町、境内の金山神社、タタラ場、
天津麻羅......現物を前にこの段を読むと、
ふっと文章とシンクロしてしまいそうなくらい出来過ぎている。
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名称 |
立岩神社 |
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型式 |
霊石型 |
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人々の認識 |
特別視 |
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岩石の選定状況 |
自然利用 |
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信仰的性格 |
民俗信仰（神道）天津麻羅神 |
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資料価値 |
諸説有り |
＜調査報告書＞
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岩石の名称 |
? |
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所在地 |
徳島県徳島市八多町金谷 |
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存在する岩石 |
立岩神社岩石群 |
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岩石の立地 /P> |
中津峰（733ｍ）東北麓 |
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岩石の個数 |
4個 |
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岩石の形状・規模 |
中央部に高さ7ｍ、幅4ｍ柱状の岩石、向かって左側に直径2ｍと1.5ｍほどの岩石が重なり、右側には直径3ｍほどの岩石がある |
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岩石に宿るもの |
神霊（天津麻羅とされている） |
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中心的役割を担う聖石 |
中央の岩石が男根、左右の岩石が玉石を表す |
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文献史学的情報 |
？ |
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考古学的情報 |
？ |
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民俗学的情報 |
名西郡神山町の天の岩戸（女陰）と対をなす男根と言われている。 |
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岩石の信仰的環境 |
式内社方山比古神社（祭神金山比古神）の境内に有り、50ｍの距離で合相対している。タタラ跡とされる遺蹟もあることから銅鏡をはじめとする青銅器製造集団のシンボル天津麻羅として祭られたのであろう。 |
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信仰の発生要因 |
その形状による |
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聖石の信仰推定時期 |
？ |
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現在の岩石の状況 |
良好。 |
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参考文献 |
神社縁起、古事記 |
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備考 |
行程に無理がありほとんど観光に近い調査なので事実関係の検証は出来ないが、神山町の立岩とセットで見るとなんとも素晴らしい組合せである。実物を見ればだれもが直感的に聖石と感じるであろう。 |